スタイルメニューを使用すれば,文字の大きさやフォントなど,文章中のスタイルを一度に設定したり変更したりすることができます。

編集メニューの「スタイルと書式」(Word 2007の場合は「ホーム」タブの「スタイル」)は,文字や段落の書式(文字の大きさや書体,行間隔など)を設定するメニューです。文字の大きさや書体は「フォント」メニューや,書式ツールバーからも設定できますが,「フォント」メニューを使用して書体を設定する場合には,毎回設定する箇所を選択して書式指定を行う必要があります。

これに対し,「スタイル」メニューでは,文字そのものに書式を設定するのではなく,「見出し」や「本文」といった,文書の構造に対して書式設定を行います。例えば,見出しはゴシック体の太字で,本文との間隔を1行開ける,本文は明朝体で文字装飾なし,段落の頭は1文字字下げする,といった具合です。このようにして段落の役割ごとに書式を設定しておけば,見出しを書くたびに文字サイズを変え,書体を変え……といった作業を何度も行う必要がなくなり,「この部分は見出し」と指定するだけで,書体や文字の大きさ,行間が自動で設定されるようになります。

また,何らかの事情で見出しの書式を変更しなくてはならないといったこともあり得ます。そのようなとき,フォントメニューで1カ所ずつ文字の書式を設定してあると,すべての見出しについて再度1つ1つ設定し直さなくてはなりません。これは非常に面倒です。しかし,スタイルメニューで書式設定を行っていれば,見出しのスタイルを修正するだけで,文章中の見出しの書式を一度に変更できます。

スタイル設定の基本的な使い方は,このページなどを参考にするとよいでしょう。書式の設定に時間をとられて肝心の中身には気が回らないというのでは困ります。スタイルメニューを上手に使い,効率よく論文執筆を行ってください。

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